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08/22
着物の柄、織りと染め。
こんばんは。 とっても湿度の高い日でした。内からは汗外からは湿気で、とても不快ですね。

さて、今期取っている、伝統文化科目の一つが着物の歴史になります。その中から、柄についてのさわりを。

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たて糸と横糸の組み合わせで、模様を織り出すのが絣(かすり)模様ですね。紺地に白っぽい色で柄の入ったものが、基本になりますが、白い部分は木綿糸できつく縛って、糸を染液に浸けてもその部分は元の色が残るようにします。柄の図面に従って、一ヶ所ずつ手作業で縛る、とても根気の必要な作業です。

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写真があまり鮮明でないですが、糸を染めてから、縛った木綿糸を外すと、ところどころ染まらずに、まだらになっています。

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染め上がったたて糸を、まず織機にセットし、よこ糸を織り込んでいきます。柄のデザインどおりに、両方の糸が交差しないといけないので、微細な調整を必要とする、とても大変な作業です。

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織り上がった絣の一例。今は、コンピュータを使って、複雑な柄デザインも可能になっていますが、糸を縛っていく作業は、依然としてとても難しい作業です。

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こちらは、白地で織り上げてから柄を染める方法の一つ、絞り染めです。左に写っている親指爪の周囲と、比較して下さい。おなじ位の曲線(2センチ未満)距離に、10箇所以上の絞りが作られています。

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布を染液を浸けて縛った糸をほどくと、ご存知の絞りの着物地になります。こちらも、気の遠くなる作業ですね。

既に、日常使い用に誰でもが持てるような着物では、なくなってしまいましたが、伝統文化の技が今後も伝承されるよう、国をあげてのシステム整備が望まれます。この分野に限りませんが。。。


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